「御用聞き」にならない。答えのない問いを、自分たちで決める

左から:成木、荻野、チームメイトの坪井
左から:成木、荻野、チームメイトの坪井
会社の研修事業を支える学習管理システム(LMS)。基本機能が揃った“既存事業”だからこそ、「言われたものを作る」で終わらせない意志が問われる現場です。
LMSを開発するGLOPLA Solutionチームリーダー兼プロダクトオーナーの成木さんと、開発リードの荻野さんに、チームの課題や将来像を聞きました。
― メンバー紹介
  • 成木 … LMSチームのチームリーダー兼プロダクトオーナー。元エンジニア/スクラムマスター。静かながらプロダクトに対する熱い気持ちを秘めている。社員インタビュー記事はこちら
  • 荻野 … 開発チームの取りまとめ・プロジェクトリードを担当。広い視野で周りに気を配ってくれる、お兄さん的存在。社員インタビュー記事はこちら

まずは、おふたりの自己紹介から

Q. 今の役割と、このチームに来るまでの経歴を教えてください。
成木: グロービスの個人向け研修事業で使われる学習管理システム(LMS)の開発・運用チームで、チームリーダーとプロダクトオーナーを担っています。ビジネスサイドとコミュニケーションを取りながら、システムをより良い形に変えていく役割です。
もともとはエンジニアとしてガンガン開発し、スクラムマスターとしてチームマネジメントもしていました。業務委託からグロービスに入って、そのまま正社員として入社しました。
荻野: 2023年2月にグロービスへ転職してきました。今は開発チームの取りまとめとプロジェクトのリードを担当しています。
前職は金融系のSIerでシステムエンジニアとして、要件定義から保守運用まで見ていました。「SIerだとシステムを作って導入して終わり。もっと長くシステムと付き合っていきたい」と思い、自社サービスを持つグロービスに縁があって転職しました。

このチームは、何をしているチームですか?

Q. ミッションや、誰のどんな課題に向き合っているかを教えてください。
成木: 受講者・人事の管理者・社内オペレーション担当の方々の体験価値を高め、課題を解決するのが僕らの仕事です。 いまフォーカスしているのは、社内オペレーションの効率化・自動化で、より低コストに運用できる形へ持っていくこと。
ゆくゆくは、管理者の管理のしやすさ、研修効果を分かりやすく可視化すること、受講者が学びに専念でき“学びやすい”環境をつくることにも向き合っていきたいです。
荻野: 研修にはパッケージ型とカスタマイズ型という経路の違う2種類があり、それぞれ別のビジネス部門が運営しています。それを1つのシステムの中で運営できる形にしているのが特徴です。
「毛色の違う要素を組み入れながら、システムを安定的に、かつ効率的に回せる仕組みを作らなきゃいけない」──ここが僕らの向き合う課題の一つですね。

このチームが解決したい課題は何ですか?

Q. できれば具体的に、なぜ難しいのかも含めて教えてください。
成木: 毛色の違う2つの研修は要件も違うので、片側の要件をもう片側にどう馴染ませるか、うまく抽象化して落とし込む必要があります。 インパクトの大きい側を優先しつつ、「ここはやらない判断をしたのでごめんなさい、と落としどころを決める」ような調整も出てくる。全体としてどういう形が最適かを考え続けるのが課題です。
もう一つは、昔から積み上がってきたオペレーションの整理。「これ本当にいるんですか?」というものも出てくるので、今のビジネスプロセスに合わせて業務を整理し、よりコンパクトでシンプルな構成にしていく。 この複雑性をシンプルにしていくのも僕らの役割です。

どんな人が活躍できるチームですか?

Q. どんな姿勢や性格の人が向いていると思いますか?
成木: 「こうしたい」という意思を持って進められる人ですね。 この仕事は単なる調整ではなく、誰も答えを持っていない問いを、自分たちで決めていく必要がある。 だから「あなたはどうしたいですか?」と投げかけたとき、「自分はこうしたい」「これがいいと思います」と根拠を持って答えを出せる人と働きたいです。
逆に、受け身で言われたことをこなすだけ、というタイプは少し合わないかもしれません。
荻野: 基本は同じで、「もっとよくできる」ともう一歩を踏み出せる最上志向の人ですね。チームメンバーもこの傾向がとても強いです。 それぞれがやりたいことをやっているので、「自分が何をやりたいかを持っていないと、チームというよりグロービスで働くこと自体が結構難しい」と最近感じています。 渋々付き合うのと、同じ方向だから一緒にやるのとでは、モチベーションが全然違いますから。

このチームに入ると、どう成長できますか?

Q. 任される範囲や、身につく力を教えてください。
成木: プロダクト開発チームなので、ビジネスサイドとのコミュニケーションから要件定義、開発、運用まで一連の流れを全部体験できます。しかも自分の得意領域以外も求められる。 要件定義ひとつ取っても、相手の要求を引き出してまとめ、課題の本質を探ることが必要です。そうやって各フェーズを深く取り組む中で、本質的な課題解決に向き合う力がついていきます。 グロービスではおなじみのクリティカル・シンキングも、やっていく中で自然と身についていきますね。
荻野: 先に身につくのは、僕もやっぱりクリティカル・シンキングだと思います。 成木さんが“クリティカル・シンキングの鬼”で(笑)、このチームで議論をするとクリティカル・シンキングを身につけたメンバーに圧倒される。だから議論を前に進めたい人は、自ずとクリティカル・シンキングを身につけざるを得ない、という面白い構造になっています。
エンジニアであっても「自分たちが作っている機能は本質的な課題を解決できているか」を常に問われる。 ちなみに僕自身は「クリティカル・シンキングは全然わかりません」という状態からのスタートでした(笑)。

一番、誇りに思っていることは?

Q. 背景から成果、学びまで聞かせてください。
成木: 「成し遂げた」というより文化の話ですが──開発の領域だけをやる人が世の中には多い中で、うちは開発だけでなくQAも要件定義もエンジニアが担っている。 しかも「ここは大事だから、こういう観点で会話しよう」という目線がチーム全体で揃っている。
研修事業は既存事業ゆえに投資の優先度が低く、リソースも限られます。 その制約の中で「何が最適か」「自分たちはどう変わるべきか」を段階的に議論しながら進められてきた。 この考え方・動き方をすごく誇りに思っています。
荻野: 開発者ががっつりQA活動に入っていることです。専任のQAはいますが、その人だけがやるのではなく、開発者がメインで動き、QAにレビューしてもらう動き方をしている。 直近は実装よりQAの時間が倍くらい多いほどです。
きっかけは、機能は動くけど業務運用に乗せられない、という手戻りで痛い目を見た経験です。 そこから学び、振り返り、次はこうしようと実践してきました。 最近は品質起因の大きな手戻りがほぼありません。
当初はモチベーションと気合いで乗り越えていましたが、専任のQAが仕組みを整備してくれて、今は「新しく入った人も初日からQA活動に一緒に入れる」状態になっています。

1〜2年後、どんなチームにしたいですか?

Q. 新しく来る人には、どんな役割を担ってほしいですか?
成木: 目指すのは「全員がリーダー」のチームです。今はスキルレベルに偏りがあり、できる人に負荷が集中しやすい。 「設計ならこの人」ではなく、誰がやってもプロジェクトをリードできる状態にしたいです。そうなれば複数案件を同時に動かせるし、難しい課題にリソースを集中できる。提供できる価値の幅が広がります。
「専門に特化した人の集まりじゃないチーム」を目指して──自分の専門領域から一歩広げて、周辺やプラスアルファもフォローできる。 そんな動き方ができる人に来てほしいです。
荻野: 開発“だけ”をやる状態から、プロジェクトの立ち上げ・要件定義・設計・開発・QA・リリースまでを一人ひとりが一気通貫でこなせる状態にしたいです。
まだ課題は山積みですが、新しく入る人には、率先して今チームがカバーできていない領域に飛び込んでほしい。 そしてチームの凝り固まった固定観念をぶっ壊してくれるような人だと、とても心強いです。
「開発は課題を解決する手段の一つでしかない」という考え方に、一緒にシフトしていけたら最高ですね。